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町工場のホームページは5ページから|5〜20人の会社が最初に作る最小構成と、育てる順番

町工場のホームページは5ページから

「ホームページを作ろうと思って制作会社に聞いたら、10ページで80万円と言われて止まっている」。従業員5〜20人の町工場でよく聞く話です。10ページの構成は「製造業のホームページに必要なページ」の記事に書きましたが、町工場は最初から10ページ要りません。この記事では、5ページで公開して、月1回で育てる道を書きます。

町工場がホームページを持つ理由は3つ

町工場の社長が対談動画で、取引先ゼロから始めていまは8割が紹介、営業は得意でないからやっていない、ただ「そんなに長くいいことは続かない」と話していました。紹介で回っている町工場にも、ホームページが要る理由は3つあります。

  1. 紹介された相手が、会社名で検索する。紹介者の信用で始まった話でも、相手はあとで会社のサイトを見て、何を作っている会社か、規模はどうかを確かめます。何も出てこないと、紹介者の顔が立ちません
  2. 求人票を見た人が、会社名で検索する。転職者の90.3%は応募前に会社の情報を見ています。中小企業が募集で工夫したことの3位は「自社ホームページでの情報発信の充実」25.5%でした(日本政策金融公庫、2026年6月)
  3. 検索から、困った設計者が来る。大手メーカーの設計者は、既存の外注先で対応できないときに、材料名と加工名で検索して探します。愛知県のネジのプレス加工の町工場は「六角穴打ち加工」の1つに絞ったページで全国から受注しました(「製造業のBtoBサイト制作」の記事)

町工場の2代目がXで「町工場が消える本当の理由は、人手不足でも後継者問題でもなく、外との接点がなさすぎること」と書いていました。ホームページは、外との接点の一番安い形です。

最小構成の5ページと、それぞれに書く5行

最初に作るのは5ページ。各ページに書くのは5行と写真1枚で足ります。

1. トップ

何を(部品、製品)、どんな加工で(切削、板金、溶接)、どの業界向けに(自動車、建機、食品機械)、どのくらいの精度と数量で(±0.01mm、試作1個〜量産)、どこで(所在地)。この5行と、工場の外観か作業中の手元の写真1枚。「ものづくりへの想い」は書きません。

2. 加工と設備(最初は1ページ)

主な加工を1つ選び、対応できる材質、サイズ、精度、ロット、納期の目安。それと設備の一覧(型番と、その設備で何ができるか)。「高精度」ではなく「この材質で±何ミクロン」と数字で。加工が複数あっても、最初は一番受けたい1つだけを書きます。

3. 実績(5件)

写真、材質、寸法、ロット、用途(差し支えない範囲で)、納期。1件5行。5件で足ります。設計者がサイトで最も重視するのは実績です。

4. 会社概要

創業年、所在地と地図、従業員数、主な取引先の業種、代表者名。取引前に会社の実在を確かめる人が見るページなので、事実だけを並べます。

5. 見積依頼フォーム

図面を添付できる欄、材質、数量、希望納期、会社名、電話番号。項目は「製造業の問い合わせを増やす」の記事の7つ。電話番号と受付時間をフォームの横に。

5ページでも、ページごとにタイトルと説明文を分けます。Googleの公式ガイドはページごとに固有のタイトルと説明文を求めていて、「トップ」「加工」「実績」がすべて「株式会社〇〇」のタイトルだと、どのページも検索に出ません。

写真は、スマートフォンで7カット

プロに撮影を頼まなくても、5ページ分の写真はスマートフォンで足ります。外観、通路、設備、作業中の手元、製品の集合、休憩室、人の7カット。撮り方と、写り込みの確認、従業員の同意は「工場の写真の撮り方」の記事にまとめました。

公開後に、月1回で育てる順番

5ページで公開したら、月に1回、1時間だけ手を入れます。順番は決まっています。

  1. 実績を1件足す(最初の半年)。写真1枚と5行。半年で実績が10件になります
  2. 加工ページを分ける(半年後)。「加工と設備」の1ページを、加工ごとに分けます。「切削」「板金」「溶接」。探す側は1つの加工だけを検索するので、分けた瞬間に入口が増えます。宮城の金属加工会社が週1本の投稿で検索上位の言葉を0から102に増やした話は「製造業のSEOは『材料名×加工名』から」の記事に書きました
  3. 採用ページを足す(求人を出すとき)。仕事の中身、一日の流れ、教える順番、職場の写真。求人を出す1か月前に作ります
  4. お知らせを月1本(設備の導入、展示会、休業日)

これで1年後に10ページになります。最初から10ページ作るより、費用も時間も小さく、途中で「何を載せればいいか」に迷いません。

1ページで足りる場合、足りない場合

「ペライチ」のような1ページのサイトで足りる町工場もあります。取引先が固定で新規開拓をせず、求人も出さず、紹介された相手が会社の実在を確かめられればいい、という会社です。会社概要と、加工の一覧と、電話番号があれば足ります。

足りないのは、検索から来てほしい会社と、求人を出す会社です。1ページに切削も板金も採用も入れると、どの検索にも出ず、求職者には仕事の中身が見えません。その場合は、上の5ページから始めます。

まとめ

  1. 町工場がホームページを持つ理由は、紹介先が見る、求職者が見る、困った設計者が検索で来る、の3つ
  2. 最初は5ページ。トップ、加工と設備、実績5件、会社概要、見積依頼フォーム。各ページ5行と写真1枚
  3. 写真はスマートフォンで7カット
  4. 公開後は月1回。実績1件→加工ページを分ける→採用ページ→お知らせ。1年で10ページになる
  5. 1ページで足りるのは、新規開拓も求人もしない会社だけ

製造業の会社のためのホームページ制作サービス「製造WEB」では、この5ページから公開し、月額の中で実績の追加と加工ページの分割を続けて、1年で10ページに育てます。写真は担当者が現場で撮ります。「10ページで80万円」で止まっている町工場は、5ページで始める見積を、ご相談ください。

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