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親が会社のホームページを見て辞退する|親ブロックの数字と、家族向けに載せる5つの情報

親が会社のホームページを見て辞退する

「本人は乗り気だったのに、親に反対されたと辞退された」。製造業の採用でよく聞く話で、「親ブロック」と呼ばれています。この記事では、どれだけ起きているかを数字で確かめ、親が何を見て反対しているのかを押さえ、製造業の会社が家族向けに載せておく情報を5つに絞ります。高卒採用で親と先生が先に見ることは「製造業の高卒採用」の記事に書きました。

数字: 企業の半数が経験、学生の2割強が反対されている

採用支援会社が引用している調査を並べます(年と対象数は各記事で確認してください)。ネオキャリアの調査では、企業の47.9%が「親の意向で学生が内定を辞退した」経験があり、学生の52.1%は就職の悩みを週1回以上、母親に相談しています。レバレジーズの調査では、就職活動で「親に反対されたことがある」学生は22.7%で、男子14.8%、女子33.3%。反対の理由の上位は、女子では「ネットで良くない評判やうわさを聞いた」、男子では「将来性がない」でした。マイナビの保護者調査では、親の56%が「子どもの就職活動に不安になったことがある」と答え、子どもが入社する企業に求める条件は「経営が安定している」が48.8%。企業が親の承諾を確認する「オヤカク」を受けたことがある学生は52.4%です(採用支援会社kimeteの記事ほか)。

まとめると、企業の半数が経験し、学生の5人に1人(女子は3人に1人)が親に反対され、親が求めているのは「安定」で、反対の理由は「ネットの評判」と「将来性」です。

親は、会社名で検索して判断している

「ネットで良くない評判を見た」の中身は、会社名で検索したときに出てくるものです。Googleの地図と星、口コミサイト、そしてホームページ。親は求人票を見ていません。本人から聞いた会社名を検索して、出てきたものだけで判断します。

学生への調査で、採用ページの情報が古いと志望度が下がる人が88.1%でした。親も同じで、5年前のお知らせが最新のホームページ、移転前の住所が出る地図、社員でない人が付けた星1つ。それが「良くない評判」の実体になります。会社名検索で出る情報の整え方は「工場のGoogleビジネスプロフィール」の記事に書きました。

製造業には、もう1つあります。製造業で働いたことがない人の76.2%は「軽作業だとは思わない」と答えていて、体力勝負・きつい・危険という先入観は、本人より親のほうが強いことがあります。親の世代が知っている工場のイメージと、いまの工場は違います。それを見せなければ、親の頭の中の工場が判断の材料になります。

高卒採用では、親が先に見る

高卒採用の実務家が話していたとおり、工業高校の生徒の約70%は、求人票を家で親と一緒にスマートフォンで見ています。そこから会社名を検索するのも、親と一緒です。親が気にするのは会社の安定性と将来、家庭の価値観と合うか。先生が気にするのは離職率と育てる仕組み。高卒の3年以内離職率は37.9%、従業員5〜29人の事業所では54.6%という国の数字を、先生は知っています。

家族向けに載せる5つの情報

親を説得する、のではなく、親が判断できる材料を出す。その前提で、製造業の採用ページ(または会社案内ページ)に載せておくものは5つです。

1. 会社の安定

創業年、主な取引先の業種(社名が出せなければ「自動車部品」「医療機器」で)、従業員数の推移、直近の設備投資。マイナビの調査で親が求める条件の1位は「経営が安定している」48.8%でした。「安定しています」と書くのではなく、判断できる事実を並べます。

2. 将来

新しく入れた設備、若手が担当しているプロジェクト、取り組んでいる新分野。機械部品を加工する会社が、入社7年目の若手に協働ロボットの立ち上げを任せている話は「製造業の人手不足の解決策」の記事に書きました。「将来性がない」という反対理由への答えは、言葉ではなく、若手が何を任されているかです。

3. 仕事の中身と、現場の写真

何を、どんな機械で、何のために作るか。通路が片付いた工場、空調、休憩室、更衣室。親の頭の中の工場を、いまの工場の写真で置き換えます。撮り方は「工場の写真の撮り方」の記事に。

4. 安全と、資格支援

安全教育の内容、保護具、事故を防ぐ仕組み。そして、会社が費用を負担して取らせる資格(玉掛け、フォークリフト、溶接、技能検定)。徳島の高校の先生が「資格取得支援は絶対に書いてほしい」と頼んだ話は、親にも同じです。資格は、本人が会社を辞めても残るものなので、親が一番安心する情報です。

5. 先輩の実例

同じ高校、同じ経歴で入った社員が、いま何をしているか。医療機器メーカーの職場見学ムービーで、社員が「入社前に、一緒に働く人がいい人か気にしていた」と自分の言葉で話していたように、成功談より「入社前の不安と、どう解消されたか」のほうが、親の不安に届きます。

オヤカクをするなら、先に「親向けの1枚」を

親ブロックへの対策として、内定後に親の承諾を確認する「オヤカク」や、親向けの会社説明会、保護者同伴の入社式、会社案内の送付、といった手段が挙げられています。どれも有効ですが、順番があります。親が会社名で検索したときに出てくるものが古いままで、電話だけかけても、親の不安は消えません。

上の5つをA4で1枚にまとめた「ご家族の方へ」のページを採用ページに置き、内定を出すときに本人に「ご家族にもこのページを見せてください」と伝える。それだけで、オヤカクの電話が「初めて聞く会社の確認」から「見たページの確認」に変わります。

まとめ

  1. 親の意向による辞退を経験した企業は47.9%。学生の22.7%(女子33.3%)が親に反対された経験がある
  2. 親が求めるのは「安定」48.8%。反対の理由は「ネットの評判」「将来性」=会社名検索で出るもの
  3. 高卒採用では、親が求人票も検索結果も本人と一緒に見る
  4. 家族向けに載せるのは、会社の安定、将来、仕事の中身と写真、安全と資格支援、先輩の実例
  5. オヤカクは、親が見られるページを用意してから

製造業の会社のためのホームページ制作サービス「製造WEB」では、採用ページに「ご家族の方へ」の1ページを用意し、上の5つを載せます。設備や資格支援の内容が変わったときの更新も続けて担当します。「親に反対されて」の辞退が続いている会社は、ご相談ください。

ホームページのつくり直し、採用ページの新設をお考えですか?製造WEBは、製造業の会社のためのホームページ制作サービスです。取材と原稿づくりから、公開後の更新まで担当します。

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